松本 立樹(まつもと りつき)さん 好き:料理
スタンディングバー「tico(チコ)」のバーテンダーとして活躍しながら、元料理人としての腕と釣りたての魚を活かした料理をふるまうパーティーイベントも主催する、「リッキー」こと松本 立樹(まつもと りつき)さん。まずは自分が全力で楽しむことで、自然と周りも笑顔になれる。お客さんや仲間たちと楽しさを共有する、自由なライフスタイルについて語っていただきました。
料理人として働き出した職場がクローズドキッチンで、ひたすら仕込みを続け、誰のために料理をつくっているのかもわからない日々が辛くなり、結局辞めてしまったんです。転じてはじめたバーテンダーの仕事でやっと、お客さんと会話する楽しさに触れることができました。
辞めてからもなお、カウンターキッチンのお店へ行っては食材について質問したり、調理方法を真似てみたりしていました。そこで気づいたのは、食べるのはもちろん、自分はやっぱり提供することが好きなんだということ。バーのお客さんたちに、お酒だけでなく料理も楽しんでもらえたらと、腕が鳴りました。
ただ、勤めているバーには料理をするための設備がなく、一人でやっているので、お酒をつくりながらというのも難しくて。そんなとき、ご自身も店を構える常連さんが、「うちで料理イベントをやろうよ」と誘ってくれたんです。
そんなひとことをきっかけにはじめたのが、パーティーイベント「俺たちのイタリアン」(笑)。その常連さんは釣りのベテランでもあって、「釣った魚を出そうよ」とこれまた誘ってもらって自分もはじめたら、ドハマリしてしまった。釣れた瞬間はもちろんですが、準備段階も醍醐味のひとつ。「この場所でこの魚を狙うんだったらこの組み合わせかな…」と考え抜いてパーツを揃え、狙いどおりに釣れたときの達成感は、たまらないですね。
なにより、新鮮な食材が手に入る。ゆるいイベントとはいえ、出す料理は腕をふるって本格的に。釣りをはじめてから、自分が釣った魚で調理するのがある種のこだわりになっていて、逆に食材から料理やイベントのコンセプトを考えるようにもなったんですよ。普通にお店を構えてやるとしたらできないことを原価も度外視でやりたい放題、とにかく楽しんでやるのがモットーで、気づけばすっかり「俺たちの釣りタリアン」になっていました(笑)。
朝釣って、さばいて仕込んで、そのままイベントに臨むのですが、いざはじまるとさらにバタバタします。お客さんと会話をしながら飲み物をつくり、調理や洗い物をし、参加費も忘れず徴収する。特に調理をしながらのお会計は、衛生面からも極力避けたいので、「ペイパルで払っておきました!」とスマホの画面を見せてもらえば済むのがすごく楽なんです。
オンライン集金は、かんたんに事前支払いが済ませられるのがいいですね。事前に支払ってもらえるとドタキャン防止につながるし、人数を前もって把握できるという意味で、主催する側としても助かります。お酒が入ったあとに細かなお金のやりとりが発生しても、しっかり履歴が残るので安心です。
「にこにこ現金払い」を採用してきた自分は、お金の重みというか、対面で現金を直接やりとりすることに良さを感じていたんです。一方で、最近ではイベント以外でも、グループで釣りに行くときの車や船の費用など、集金するシーンが増えてきました。人数が多いほど盛り上がって楽しい分、お金のやりとりは煩雑になりがち。オンライン集金という選択肢があるおかげで、大人数のイベントを控えなくなりましたね。デジタル化することが実は、大切にしたい時間に専念させてくれることに気づきました。
東京湾や相模湾でも、海鮮で有名な地方に負けないクオリティの魚が釣れるんですよ。おいしい食材が身近にあることを、実感してもらいたい。食材からこだわり抜いた料理を提供し始めてから、お客さんの反応も全然変わりましたね。パーティーの余波で、「自分も釣りがやりたい!」と言うお客さんも出てきて、船を貸し切ってみんなで行くことも。どこで育ったかわからない魚と比べたら、味わいは格別です。「これ、君が釣ったやつだよ!」なんて言いながら食べてもらえた瞬間には、誰かのために料理をするという、当初自分がしたかったことを実現できていると感じます。
知人に、日本を一周しながらご当地の食材を使って調理する料理人がいるのですが、いつか自分も「旅する釣り人」的な感じで、「俺たちの釣りタリアン」をいろんな土地で開催してみたいですね。お客さんに来てもらうのではなく、自分から出向く。そして、その地域で釣れた魚でもてなす。釣れなかったら中止(笑)。持ち前の自由さを忘れず、より多くの人と楽しさを共有していけたら最高です!
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